当社では1月27日~29日より東京ビックサイトで開催される3Dprinting2016 に出展いたします。
展示品の予定は
①FDM-200シリーズ
②FDM-300シリーズ
③NJB-777
④DLT-80
⑤NJB-150
です。
お近くへお越しの際はお気軽にお立ち寄りください。6D-23ブースでお待ちいたしております。
Monthly Archives: 1月 2016
プリントヘッドの左右のバランス調整方法
ニンジャボットは出荷時には左右2つのヘッドのうち(2ヘッドモデルの場合)、右側のヘッドの方が左に比べややテーブルと離れるように設定されています(高い状態)。
*下の写真では分かりやすくするためやや大げさに差をつけてあります。
これは通常優先的に使われるヘッドが左側の為、通常のシングルヘッドとしての使用の場合、使用していない右側の方が左より少しでも低い(テーブルに近い)とプリント中に造形物にぶつかってしまって造形物を剥がしてしまったり、ぶつかったためにそれ以降プリント位置がずれてしまうなど(脱調)不具合が起きる可能性があるためです。
*片側のヘッドが造形物にぶつかるという問題は一般的な2ヘッドモデルのプリンターにおいては現時点ではよく見られる半ば宿命的な問題とされています。
本来であれば左右とも全く同じ高さに設定出来れば理想的ですが、『全く同じ』高さでの設定は物理的に困難であるため、通常の使用で多い左側のみのシングルヘッドでの使用に不具合がないことを優先して、どちらかと言えば右側を少しテーブルから離れ気味に(高く)設定しています。
そのため、造形物の形状やフィラメントのメーカー、種類などにより、右側のヘッドも使って2色プリントやサポート材を造形する場合、場合によっては射出されたフィラメントがテーブルもしくは造形物にうまく付着できにくいということが起こる場合があります。
そのようなときには、エクストルーダーのネジを2か所6本緩めていただくだけで、お好みで適宜左右の高さを調整していただくことができます。
以下の手順を参考に調整できます。
①エクストルーダーをHOME(ホーム)の位置にしてその状態でX軸を動かし、テーブルの前方の中心あたりにヘッドが来るようにします(ホームにした後電源をOFFにし手動でエクストルーダーを動かしてもいいです)。この状態でテーブルとヘッドの隙間がテーブルに反射して目視で確認できますので、隙間調整がしやすいようにZ軸を動かして、エクストルーダーを上下させ、高さはお好みで調整し変えていただいて構いません。
②図のネジを緩め、フィラメント押さえローラーのテンションスプリングを横にずらして外します(外す時にどこかに飛んで行ってしまい紛失し易いのでご注意ください)
③図の赤〇の6つのネジを緩めます。脱落するほど緩める必要は有りません。
この緩めたネジの太さに比べネジが通っているアクリルパーツの穴の大きさにはいくらか余裕があるため、このネジを緩めてエクストルーダー全体を左右に動かし傾けることができます(緩め方が足りないと動きにくい場合があります)
このようにして左右のヘッドのとテーブルの距離のバランスをお好みに合わせて調整してください。
調整が終わりましたら緩めた6本のネジを静かに締めつけ、その後スプリングを戻して完了です。
*ネジは極端に強く締め付けないでください。少しきつくなる程度で十分です。強く締め付けるとアクリルパーツが割れて破損します。