ノズルが詰まった時の基本的な交換方法です
ノズルが詰まった時の基本的な交換方法です。ノズル詰まりの多くはプリントヘッドの先端のノズルの部分が詰まっていることがほとんどです。ノズル自身の詰まりを除去する方法もありますが、今回は最も安心な新しいノズルへの交換方法をご説明いたします。(口径が違うノズルへの交換も同様にして行います)
ヘッドを加熱しフィラメントが抜ける場合には抜いておきます。抜けない場合にはそのままで短くカットしておきます。
*以下の作業ではヘッドを加熱した状態での作業が多いためくれぐれも火傷にはご注意ください。耐熱手袋などの着用をオススメします。
①○部のネジを外しオブジェクト冷却ファンを外します。
②この状態でノズルを外しますが、使用しているヘッドの場合ヘッドの内部が樹脂で固まっているので先端のノズルが緩みにくいため、交換するヘッド側を180~200℃程度に(樹脂が軟化する程度)ヒートアップ(加熱)します。
四角いアルミブロックをモンキーレンチなどで押さえて共回りしないようにしながら先端のノズルを緩めます。
(いったんヒートアップ出来たら加熱は止めてもかまいません。加熱すると金属部が膨張しネジ部が緩みやすくなりますのでまだ金属部が温かいうちに緩める作業を行うと外しやすくなります)
③ノズルが外れました
*くれぐれも火傷に注意してください
*プリントヘッドに詰まったフィラメントはこの段階で押し出すと下に抜けてくることが多いです。
④外したのとは逆の手順で新しいノズルを取り付けます
取り外した時と同様に四角いアルミのヒートブロックをレンチ等で固定しながらノズルをしっかりと締めこみます。締め込みが緩いとフィラメント漏れが発生しますので十分に締めこんでください。
⑤新しいノズルに交換できました
⑥この後は再度元の位置にオブジェクト冷却ファンを取り付けて交換終了となります。
*注意点
プリントヘッドは全体として以下のような部品の構成になっています。
四角いアルミブロックに対し上部からヒートブレークを下からはノズルをねじ込み、アルミブロックの内部でヒートブレークとノズルがしっかりと接するように組み付ける必要がございます。
何かの都合で↓のように内部でヒートブレークとノズルの面が接していない状態になると溶けたフィラメントが漏れ出てくるようになります
下の図のようにアルミブロックの内部でしっかりとヒートブレークもノズルも接していればいいのですが
↓この図のように上からのヒートブレークの締め込みが甘いと、下からノズルをいくら締めこんでもノズルのつばがアルミブロックに当たりそれ以上締めこめない為ヒートブレークに接触させられずフィラメント漏れを起こします。
どちらかと言えば↓下の図のようにヒートブレークを少し余分に締めこんでおき、下からノズルを締めこんだ時にノズルのつばがアルミブロックに当たる少し前に先にヒートブレークに接触するくらいの方が間違いない方法です。