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プリントヘッドの左右のバランス調整方法

ニンジャボットは出荷時には左右2つのヘッドのうち(2ヘッドモデルの場合)、右側のヘッドの方が左に比べややテーブルと離れるように設定されています(高い状態)。
*下の写真では分かりやすくするためやや大げさに差をつけてあります。
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これは通常優先的に使われるヘッドが左側の為、通常のシングルヘッドとしての使用の場合、使用していない右側の方が左より少しでも低い(テーブルに近い)とプリント中に造形物にぶつかってしまって造形物を剥がしてしまったり、ぶつかったためにそれ以降プリント位置がずれてしまうなど(脱調)不具合が起きる可能性があるためです。
片側のヘッドが造形物にぶつかるという問題は一般的な2ヘッドモデルのプリンターにおいては現時点ではよく見られる半ば宿命的な問題とされています。

本来であれば左右とも全く同じ高さに設定出来れば理想的ですが、『全く同じ』高さでの設定は物理的に困難であるため、通常の使用で多い左側のみのシングルヘッドでの使用に不具合がないことを優先して、どちらかと言えば右側を少しテーブルから離れ気味に(高く)設定しています。

そのため、造形物の形状やフィラメントのメーカー、種類などにより、右側のヘッドも使って2色プリントやサポート材を造形する場合、場合によっては射出されたフィラメントがテーブルもしくは造形物にうまく付着できにくいということが起こる場合があります。

そのようなときには、エクストルーダーのネジを2か所6本緩めていただくだけで、お好みで適宜左右の高さを調整していただくことができます。



以下の手順を参考に調整できます。



①エクストルーダーをHOME(ホーム)の位置にしてその状態でX軸を動かし、テーブルの前方の中心あたりにヘッドが来るようにします(ホームにした後電源をOFFにし手動でエクストルーダーを動かしてもいいです)。この状態でテーブルとヘッドの隙間がテーブルに反射して目視で確認できますので、隙間調整がしやすいようにZ軸を動かして、エクストルーダーを上下させ、高さはお好みで調整し変えていただいて構いません。

②図のネジを緩め、フィラメント押さえローラーのテンションスプリングを横にずらして外します(外す時にどこかに飛んで行ってしまい紛失し易いのでご注意ください)
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③図の赤〇の6つのネジを緩めます。脱落するほど緩める必要は有りません。
緩めるネジの箇所


この緩めたネジの太さに比べネジが通っているアクリルパーツの穴の大きさにはいくらか余裕があるため、このネジを緩めてエクストルーダー全体を左右に動かし傾けることができます(緩め方が足りないと動きにくい場合があります)

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エクストルーダーを動かす状態の動画はこちら

 

IMG_4103右の方が少し高い状態

IMG_4104左の方が少し高い状態

このようにして左右のヘッドのとテーブルの距離のバランスをお好みに合わせて調整してください。


調整が終わりましたら緩めた6本のネジを静かに締めつけ、その後スプリングを戻して完了です。

*ネジは極端に強く締め付けないでください。少しきつくなる程度で十分です。強く締め付けるとアクリルパーツが割れて破損します。



ニンジャボットは様々な種類のフィラメントに対応します

ニンジャボットは特に純正品のフィラメントを指定してはおりません。
溶解温度がニンジャボットの適用範囲の物でしたらある程度どのようなものでもお使いいただけます。
日進月歩、世界中で開発される様々な種類のフィラメントを自由にお楽しみください。
下記は実際に当社で射出した経験のあるフィラメントです。
状況が許す限り今後も実際に射出したものを増やしていきたいと思います。

*下記の内容は書きかけです。

 

IMG_3359PolyPlus PLA(polymaker社:米国)
PLA樹脂はトウモロコシなどの穀物から作られる生分解性樹脂。初心者にも扱いやすくABSと並んで2大人気の樹脂です。プリント温度の目安は180~210℃程度。造型テーブルの加熱は必ずしも必要ではありませんが、加熱出来ればより安定します。お勧めは60℃程度。溶解しても不快な臭いはしません。

PLA樹脂は全般にABSに比べて反りや収縮が少なく扱いやすく安定したプリントができますが、特にPolymaker社のこの製品は、溶解温度の設定、プリント速度、造型テーブルへの付着しやすさ、造形の安定性、ノズル内での詰まりにくさなどが他のメーカーの製品に比べいい意味でアバウトでどのような使い方をしても問題なくオールラウンドに使いやすいフィラメントです。
Polymax PLAPolymaxPLA(polymaker社:米国)
トウモロコシなどの穀物から作られる生分解性樹脂で通常のPLAよりも強度を大幅にアップさせたもの。一般的なABSの約20%アップの強度がある。ABSに比べ靭性が有り割れにくい。
プリント温度の目安は180~210℃程度。造型テーブルの加熱は必ずしも必要ではないが、出来れば加熱した方がよい。お勧めは60℃程度。不快な臭いはしない。
ABSに比べて反りや収縮が少なく扱いやすく安定したプリントができる。一般的なPLAよりも強度が欲しいがABSの扱いづらさに悩んでいた方に最適です。溶けると金属にくっつきやすくノズル詰まりを起こすことがある。
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ABS(Plasil社:韓国)
PLAと並んで3Dプリントではおなじみの樹脂。PLAが出てくるより以前から流通している。素材自体の価格が安く、比較的硬く強度があり、削ったり研磨したりしやすいのと塗装が乗りやすいためフィギュアなどを作るのに人気。
半面、射出後の収縮が比較的大きいため大きなものをプリントする場合には反ってテーブルから剥がれたり、層間剥離やひび割れが発生しやすいため扱いが難しく、比較的小さなプリントに向く。あまり大きなものは作りにくい。造形時に臭気がするので換気した方がよい。

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PolyFlex(polymaker社:米国)
ゴム状の柔軟性があるフィラメント

IMG_3362PET+(MadeSolide社:米国

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Stainless SteelPLA(proto-pasta社:米国)

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BrassFill(Colorfab社:オランダ)

IMG_3374 BronzeFill(Colorfab社:オランダ)
 IMG_3371 PolyWood(polymaker社:米国)
 IMG_3368 Polycarbonate(UltiMachine社:米国)
IMG_3373Co-polyesters(Colorfab社:オランダ)
IMG_3378T-glase(taulman社:米国)
IMG_3363Nylon Bridge(taulman社:米国)
IMG_3372PCTPE(taulman社:米国)
IMG_3383Nylon 618(taulman社:米国)
IMG_3382Nylon 645(taulman社:米国)
IMG_3370Conductive Black(Esun社:中国)
IMG_3375NinjaFlex(Fenner Drives社:米国)
IMG_3381FlexFill (FormFutura社:オランダ)
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Carbon Fiber PLA(proto-pasta社:米国)

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XT-CF20(Colorfab社:オランダ)

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Conductive PLA(proto-pasta社:米国)

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HERITAGE BRICK(TREED社:イタリア)

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CAEMENTUM(TREED社:イタリア)

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Sandstone - LAYBRICK(FormFutura社:オランダ)

IMG_3384PEEK(INDMATEC社:ドイツ)
 IMG_3876 水溶性PVA(日本合成化学工業:日本)
水に溶解するPVAのフィラメントです。主にオーバーハングやブリッジ形状のものをプリントする際のサポート材として使用します。
造型後に水の中に入れることで溶解してなくなり、サポート材がきれいに除去できます。
サポート材として利用するだけでなく通常のモデリング材としても利用できます。
通常のフィラメントに比べ多少粘度が高くプリント速度は30㎜/s以下の遅い方がきれいに造形できます。

  
  
次世代ものづくり基盤技術産業展 TECH Biz EXPO

TECH Biz EXPO 2015出展のお知らせ

ニンジャボットでは11月18日~20日まで名古屋市吹上ホールで開催されるTECH Biz EXPO 2015 に出展させていただきます。
http://www.techbizexpo.com/

こちらの展示会では
①造型エリア200角のFDM-200シリーズ
②造型エリア300角のFDM-300シリーズ
③造型エリア700角のNJB777
④造型エリア150角のNJB150

を展示させていただきます。特に③と④は近日発売予定機種となっております。

また、最近多くなってきました造形物の大型化に対応しフィラメントが1本では足りない場合に2本目を自動的に送り出す装置も開発し、ご紹介させていただきます。

ご都合がよろしければぜひ会場に足をお運びくださいませ。

D-23ブースにてお待ちいたしております。

大型3DプリンターNJB777仕様・価格改定のお知らせ

ニンジャボットでは大型の3DプリンターNJB777の近日発売を予定しております。
ニンジャボットNJB777

このプリンターは造形サイズが700㎜x700㎜x700㎜を確保してあり、国産の機種としましては最大級の大きさです。

写真のモデルはプロトタイプですのでこの状態から若干変更になる可能性はございます。

写真の状態の他に
①ヒーター付成型テーブルが標準装備され、テーブル面のヒーターはタッチパネルで9つのエリアに分けて加熱ができます。これにより小さいものを造形するときにはそのエリアのみを加熱することができますので、消費電力を削減することが可能です。

②フィラメント切れを自動感知し一時停止し、フィラメントを挿入すると元の位置から再スタートできる機能を搭載

③あらかじめ2本のフィラメントを装填し、1本がなくなると自動的に2本目が続けて射出される自動装置を搭載

この様な改良がなされた状態で正式発売の予定です。

この改良に伴い、先日公表させていただきました予定価格185万円から定価250万円に価格を改定させていただくこととなりました。

当面は受注生産となりますので現在でも既に注文はお請けいたしております。ご興味がございましたらお気軽にお問い合わせください。

関西 設計・製造ソリューション展ご来場ありがとうございました

こんにちは。いつもありがとうございます。
10月7日~9日に行われた関西 設計・製造ソリューション展にご来場いただきました皆様ありがとうございました。
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関西方面への初めての展示会でしたが、率直な印象としましては、関東に比べるとまだまだ3Dプリンターに対する認知や使ったことがあるという方が若干少なめな印象を持ちました。

会場にはいくつかの3Dプリンターメーカ―様(当社クラスの比較的小型の)が出展されておりましたが、中国や韓国などのアジア勢のメーカー様のものもがかなりあり、国内のメーカー様もだいぶ限定されてきた感があります。

当社のプリンターは静岡市で組み立てております。
特徴としましては海外を含めた市場で発売されている多様な種類、メーカー様のフィラメントに対応すること。特に純正品というものは現時点では持ち合わせておりません。
新しいフィラメントが日進月歩どんどん発売されており、そういった新しいものを使いたいというお客様のニーズにお応え出来るようにフィラメントを限定しないようにしております。
下記が今までに造形したことがあるフィラメントです。
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少しづつですが定期的に使えるフィラメントの数も増やしていきたいと考えております。

ご来場いただいた皆様改めてありがとうございました。